腹弱図鑑 みんなの、急なおなかのトラブルエピソード大集合!!

あの職業のトイレ事情

人生最大のピンチ!を乗り越えた仕事人たち:
プロレスラー

PROFILE

宮原健斗(28)

08年2月、健介オフィスでデビュー。
その後、健介オフィスを辞め14年1月全日本プロレスに入団。
16年2月には三冠ヘビー級王座決定戦で勝利し、
史上最年少三冠王者となる。

ープロレスを始めたきっかけは?

小学3年生のとき、初めてプロレスのビデオを父と観て。そのとき自分は小柄で、体の大きな選手たちがすごくかっこよかったんです。小学校の卒業文集には、「プロレスラーになりたい」って書いていましたね。

ーそうだったんですね。小学校の頃はどんな子でしたか?

僕、ものすごく緊張しいで。テストとか大事なことの前は、お腹が緩くなるから、絶対トイレに行ってました。けど、小学校って入るとからかわれるじゃないですか。だから、人が来ないタイミングを狙ってました。時間は、朝8時がベスト! 

ーみんなが登校する時間ですもんね(笑)。大人になってからは?

お腹の緩さは無くなりました。けど、試合前は必ずトイレに行ってます。ルーティンとして残ってるのかな。会場入り前、あと控え室で絶対トイレに行きます。この仕事はいつも怪我と隣り合わせだから、願掛けやルーティンが大事なんです。

ートイレへ行けないときはどうしてますか?

違うことを考えるっていう(笑)。「僕はお腹が痛くない人なんだ、痛かったのはちょっと前のことなんだ…。」って言い聞かすんです。けど、保って20分。30分は無理です。大人になっても、トイレは我慢できないですよね…。

ー宮原選手のルーティンは昔から?

いえ、ルーティンができたのはここ数年です。それまでは、自分の調子の持って行きかたが分からなくて。いい状態で試合に臨めるようになりました。逆にできなかったときは、不安になりますね。あれ、いつもと違うぞって。

ー大事な試合で、できなかったことはありますか?

それはないです! 僕、用意周到だから、前日から全部なんとなく決めておくんですよ。トイレのタイミングまで。

ー試合中にトイレに行きたくなることは…?

集中しているから、忘れるんですよね。だから、そういうことは全然ないです。けど、試合終わって気持ちが鎮まってくると思い出すんですよね。シューズ脱いで「さあ帰ろ」ってときに、そういえば!って(笑)。

ー我慢しなくちゃいけないときって、例えばどんな状況ですか?

選手バスの移動とかですね。他の選手も乗ってるから、僕のお腹の都合で、バス止めるわけにいかないんですよ…。若手時代は特にそう。自分には「イエス/ノー」しか無いわけですから。「トイレに行きたい」なんていう発言権は無かった(笑)。

ー発言権(笑)。 若手時代っていつ頃なんですか?

18歳の時、以前所属していた佐々木健介さんが運営するジムのテストを受け、高校卒業の3日後に入団しました。そこから23歳までの5年間は、ずっと下積みです。

ー下積みってどんなことをしていたんですか?

毎日ハードで。健介さんの身支度や洗濯をしつつ、自分の試合も出て。基本的に起きてから寝るまで、ずっと一緒にいました。一瞬でも席を外す、なんてことはありえませんでしたね…。

ー片時も離れられないんですか?

そうですね…。けど、健介さんにもやっぱりルーティンがあって、それが段々分かるようになってくると、隙を狙って(笑)。自分、そういうの得意だったんですよ! 先を読んでましたね。

ーお手洗いも…?

はい、行けないんですよ! だから、極限まで我慢するんです。めっちゃ我慢するんです。で、席を外してる間にトイレ行ってました。一瞬で済ませて、何食わぬ顔で健介さんを待つっていう…(笑)。

ープライベートではどうですか?

プライベートは、逆に気が緩んじゃって…! この前京都に観光へ行ったとき、清水寺の手前でめちゃくちゃトイレに行きたくなって…。お尻を動かさないようにしながら、京都中を走り回りました。

ー間に合いました…?

ギリギリ、23分でしたね。京都ってなかなかトイレが無いんですよ! 30分越したらヤバかった…。見つかって良かったです。

ー普段、薬は持ち歩いていますか?

あまり薬を飲むことはしないんですよね。ちょっと体調が悪くても、普通に生活していたほうが治りが早いんです。けど、もしものために巡業中は薬袋を持ち歩いてます。

ー正露丸クイックCも入れてもらえたりしますか…?

なんか見た目もかっこいいですね。成分もそれを活かしてってかんじなんだ。ちょっと頼りたくなりますね。よし、入れましょう!